東日本大震災から3年が過ぎました。あれから3年とは早い
ものです。会社の事務所も大きく揺れ、本棚が倒れて建物の
外に出るのが精いっぱいだったのを思い出します。
その当時はこの鳩山町でも、地盤の弱い場所では屋根瓦が
落ちて割れたり、建物に被害があったお宅も多かったです。
大きい余震に気をつけながら、職人と一緒に屋根に上がって
屋根の応急処置をしていました。屋根修理をしているそばか
ら隣近所の方に依頼されて、できるだけ早く修理するのに大
変苦労したのを記憶しています。
政府でも最近首都圏直下型地震の警告も発していますし、
当社でもいつか発生するであろう地震のために木造住宅の耐
震リフォームなどを手掛けています。
耐震リフォームする前にはより良く補強工事を進めるために
耐震診断を行っています。
今回は、今度リフォームするお宅を耐震診断してきまし
た。
当社で行う耐震診断は、簡易的に間取り図だけで判断するの
とは違い実際にお宅にお邪魔して2~3時間をかけて丁寧に調
査していきます。
建築確認の図面があればそれを参考に調査を進めますが、図
面がない場合は実測しながら図面を起こして実際にどこに筋
違などが入っているか、壁材の種類などを確認していきま
す。
筋違を確認するには色々な方法がありますが、表面からでは
判断できない箇所もあるので小屋裏や床下にもぐります。一
緒に、腐朽している箇所はないか、シロアリの被害がないか
も確認していきます。
下の写真は基礎に鉄筋があるかを鉄筋センサーで鉄筋の有無
やピッチなどを調べているところです。
色々隈なく調査して耐震診断はおよそ3時間くらいで終了し
ました。
リフォームの予定などなくても地震の備え対策として今の
住まいの状況を知ることは大切だと思います。
耐震診断だけでも受け付けていますし、自治体の補助金も受
けられる場合があります。築年数がたっている住宅に住まわ
れている方には耐震診断はお薦めしています。
以前として東北の復興はまだまだで、自分自身は何の役に
も立てないですが、少しでも早く復興を出来るように願うだ
けです。