鶴ヶ島の注文住宅の新築工事の現場です。

屋根工事がちょうど雪が積もる前に終了しました。

屋根材には三州の平板瓦を使用しています。

最近はなかなか瓦屋根の住宅が少なくなってきてしまいましたが瓦は日本の風土には

合っている屋根材だと思います。

平板瓦は和モダンの外観にも合いますが、他のスタイルの外観にも合わせられます。

 

heiban_kawara

大屋根 平板瓦

 

kawara

瓦設置前

 

sanshu_kawara

三州瓦

 

瓦一枚一枚しっかりと噛み合わさるように並べていきます。

防災瓦なのでかっちりとロックされていくので地震や台風にも災害にも強い瓦です。

 

kawara_kawarazan

 

瓦桟に瓦を引っ掛けて施工していきます。引っ掛けていくので瓦桟の事を引っ掛け桟なんて

言ったりします。

瓦桟は木材なのですが弊社では防腐処理をしてあるのを標準で使用しています。

瓦桟の下は水切り桟が敷いてあって、万が一瓦が割れたりして水漏れで、

水が浸入した場合でも下に水が流れるようにルーフィング材と瓦桟の間に

スペースを作っています。

kawara_kawarazan

 

heiban_kawara_maneki

平板瓦 まねき

 

この瓦の上に漆喰で覆って棟瓦を被せていきます。

 

kawara_shikkui

瓦漆喰

 

瓦屋根の端の部分の袖瓦は一体型になっています。

この一体袖の方が見た目はスッキリとした印象になります。

 

kawara

一体袖瓦

 

munegawara

棟瓦 下地部分

 

munegawara

棟瓦

 

屋根は軽い方が地震に強いから軽い屋根材にしましょうと宣伝している業者さんがいますが

それは少し違うと思います。

地震に弱いのは瓦屋根が重いからだけではないのです。地震対策としては当たり前ですが、

躯体の構造がしっかりとしていないとダメなんです。

それに、瓦よりも重い太陽光パネルは屋根の上に載せていますよね。

重い屋根材がだめだというなら太陽光パネルを屋根の上に載せられなくなってしまいます。

太陽光パネルもただ載せればいいというわけではないです。本来ならば屋根の重さを構造を

計算してみないと大丈夫かどうかは判定できないです。

特に、既存の住宅に太陽光パネルを載せる時は気を付けた方がいいと思います。

 

現在進行中のこの注文住宅では簡易的な計算ではなく、木造2階建てでは義務のない

しっかりとした構造計算(許容応力度計算)もしているので、太陽光パネルを載せても

大丈夫なように躯体の木構造をしっかりと作っています。

 

kawara

平板瓦

 

瓦はいいものを使えば、瓦自体はほぼメンテナスフリーですし、雨対策としての性能も

優秀です。

日差しの反射率も他の屋根材と比べていいので、夏の遮熱にも有効な屋根材です。

ただ、少し他の屋根材と比べると割高になりますが…

 

昔は地元で瓦を焼いた瓦を使うのがほとんどでした。

事務所の近くの鳩山町今宿にも瓦を焼いていた製瓦所がありました。

今では愛知県の三州、兵庫県の淡路、島根県の石州などの主な三大産地を使うのが多いと

思います。

当社で使用しているのは主に三州瓦の新東とういう会社の瓦です。

新東の瓦も半世紀近く使い続けています。少し高価かかもしれませんが物は一番信用して

います。

 

 

kawara_yukidome

瓦雪止め

 

横一列に並んでいる突起は雪止めです。和瓦だと千鳥で並べるのですがこのフラット型だと

一列になります。

 

kawara_yukidome

雪止め

 

ちょうどこの間の雪が降った後は雪止めはこんな感じになりました。

雪止めで雪が急激に流れて軒樋を傷つけないためにします。

 

yukidaruma

雪だるま

 

近所の子だもたちが作った雪だるまです。

鳩山町より鶴ヶ島市の方が積雪が多くあったみたいです。

 

Comments are closed.

Post Navigation