今年は埼玉県で全国育樹祭というのが開催されます。

全国育樹祭は、継続して森を守り育てることの大切さを普及

啓発するため、全国植樹祭を開催したことのある都道府県で

毎年秋季に開催されています。

その関連行事で、飯能市で育林交流集会というのがあり、そ

の集会に少しの時間ですが参加してきました。

 

全国育樹祭 育林交流集会

全国育樹祭 育林交流集会

 

岐阜大学名誉教授の篠田善彦氏による「森林と人との関わり

~森林利用の歴史と文化~」についての講演や、埼玉県にゆ

かりのある方のパルディスカッションがありました。

地元飯能市の出身という縁で、司会進行はTBSの秋沢淳子

アナウンサーが務められていました。

 

飯能市出身のTBS 秋沢アナウンサー

飯能市出身のTBS 秋沢アナウンサー

 

 講演では「古来から日本では森林が豊富にあり木材をうま

く利用して生活してきたこと。人間の文明は森林によって育

まれ、森林がなくなると文明も滅びたこと。森林は再生可能

な資源であり日本の森林面積は7割あり、日本の山には伐採

適齢期の木などがありそれを活用しない手はないこと。」な

どの講演内容でした。

 

育林交流集会 講演

育林交流集会 講演

 

 日本の人口比率は今では少子高齢化と言われて久しいです

が、日の山も同じように、若い木は少なく老齢の伐採適齢

期の木が数多くます。戦後、需要を見込んで植樹した人

工林です。

その後、木材の輸入自由化に伴って国産材の価格は下落して

しまい、今では伐採してもなかなか採算が合わない時代に

なってしまいました。戦後すぐに植えた木はもう60年以上

経っているので、建築用材としても十分利用可能です。

 木を伐採することは環境破壊につながると考える人もいる

かもしれませんが、バランスを考えて伐採をしていくことは

むしろ良いことのです。スギ花粉の原因の一つに、うまく

森林サイクルが循環できてないのがより深刻な花粉症を引き

起こしているんだと思います。

老齢の木の方が花粉が大量に飛ぶデータもあるみたいです

し…

 森林は里山を守るだけでなく、川を通じて海にもつながっ

ており様々な生物にとって生きていく上での重要な栄養源な

のです。ライサイクルを考えると森林をうまく活用してい

くことは必要不可欠なこ

とだと思います。

 このブログでも何回か書いているのですが、今年から木材

利用ポイト制度が始まったのも、山に大量に眠っている資

源を有効活用させ、循環会の形成に貢献することを目的

としている所以です。

その点、しっかりとした木造住宅は、作る過程でも住んでか

らも、CO2の削減に大きく寄与できるんだと思います。

 これから仕事をしていく上で、今まで先代の社長から受け

継いでた事業は環境を守る点においても重要ですし、今ま

で以上により良林活用ができるように、仕事に取り組ん

でいかなければと再認識られ、身が引き締まる思いでし

た。